日々、私たちの体はさまざまな生命活動を営んでいます。しかし、そのすべてを現代科学だけで説明できるでしょうか?
西洋医学がミクロな視点で体の仕組みを解き明かす一方、数千年の歴史を持つ東洋医学は、よりマクロな視点から、自然界と人間のつながりを体系化してきました。
一見、交わることのないように思えるこの二つの世界。しかし、最先端の量子力学と、東洋の古典である陰陽五行説を紐解いていくと、驚くほど共通の概念が見えてきます。今回は、これらの興味深い共通点について考察してみたいと思います。
量子物理学が教えてくれること
現代の量子物理学では、私たちが普段目にしている物質も、究極的には「波」のような性質を持つエネルギーの集合体だと考えられています。つまり、固定された「もの」ではなく、常に変化し続ける動的な存在として捉えられているのです。
この「万物はエネルギー」という考え方は、実は東洋思想が長い間大切にしてきた概念と重なります。古来より東洋では、生命を支える根本的な力として「氣」という概念があり、これが循環することで生命活動が営まれると考えられてきました。
陰陽五行説という古代の知恵
東洋思想の基盤となる陰陽五行説は、世界を理解するための枠組みです。
陰陽は、昼と夜、暖と寒、活動と休息のような対極的な要素が、実は互いに支え合って全体のバランスを保っているという考え方です。どちらか一方だけでは成り立たず、常に調和を保つことが重要とされています。
五行(木・火・土・金・水)は、自然界の現象や季節の移り変わりを5つの要素で分類した体系です。春の新緑は「木」、夏の暑さは「火」、季節の変わり目は「土」、秋の涼しさは「金」、冬の寒さは「水」として表現されます。
これらの要素は独立して存在するのではなく、互いに影響を与え合い、循環しているとされています。
人体の臓器と五行の深い結びつき
東洋医学では、五行を単なる自然現象の分類としてだけでなく、私たちの人体の臓器や機能とも結びつけています。
- 木:肝臓、胆嚢
- 火:心臓、小腸
- 土:脾臓、胃
- 金:肺、大腸
- 水:腎臓、膀胱
このように、それぞれの臓器が特定の五行と対応していると考えられています。例えば、肝臓(木)の働きが活発になると、心臓(火)の働きを助け、脾臓(土)の働きを抑えるという関係性があります。これは五行の相生(そうしょう)と相剋(そうこく)という二つの関係性によって説明されます。
相生(そうしょう)
相生は「生み出す、助ける」関係で、木は火を生み出し、火は土を生み、土は金を生み、金は水を生み、水は木を生むという順序で、互いに助け合って循環します。例えば、東洋医学では、肝臓(木)の働きを整えることで、心臓(火)の働きも助けられると考えられています。
相剋(そうこく)
相剋は「打ち消す、制御する」関係で、木は土を剋し、土は水を剋し、水は火を剋し、火は金を剋し、金は木を剋するという順序で、互いの過剰な働きを抑制し、バランスを保ちます。例えば、肝臓(木)の働きが過剰になると、脾臓(土)の働きを抑えてしまうことがあるとされています。
この相生相剋のバランスが、人体の臓器の調和を保ち、健康な状態を維持する上で非常に重要であると考えられています。
この考え方はオールワンシリーズの量子可聴周波数の波動調整に役立つ内容なのでぜひ覚えていただきたいです。
量子の揺らぎと五行のバランス
量子力学が示す「物質は波動的エネルギー」という概念と、東洋医学の「人体は五行のバランスで成り立っている」という考え方。この二つは、私たちが自身の体をより深く理解するための新たな視点を与えてくれます。
量子力学は、物質の存在が固定されたものではなく、常に揺らぎ、変化する波動であることを示しています。これは、東洋医学が古くから伝えてきた「気の流れ」や「臓器の連動性」といった、目に見えないエネルギーの循環と似通っています。
臓器が単独で機能するのではなく、互いに影響を与え合うネットワークであるという考え方は、量子のもつれに合い通じるものがあります。
もし、量子力学の知見が東洋医学の考え方を裏付けるのであれば、私たちの健康観はより広い視野を持つことになります。
単に病気の症状を抑えるだけでなく、自身のエネルギーバランスを整えることや、自然界との調和を意識することが、真の健康につながるのかもしれません。


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